見守り保育・教育について考察する

「また転んで怪我するから、やめなさい」と言われなかったら…

駐車場からパカラッチョまでは下り坂

この動画は、16時から開催されている「放課後パカラッチョ」に通う子どもの様子です。

 

駐車場から馬に乗れるところまで、砂利道を歩いてこなければなりません。その坂道を走ってくる子がいます。この子は、以前この坂を走って転んで顔をケガをして、大泣きした経験があります。

そのとき保護者は、怪我の手当てをして優しく接しておりましたが、「もう走っちゃだめ」など禁止語は言いませんでした。

 

 


その後、毎週通っている間に全速力で走っていても転ばなくなりました。

 

また別の子は、転んでからというもの、走らず慎重に歩いてく来るようになりました。

 

どちらも、自分で判断して行動した結果『走り続けて身体能力を向上させた』あるいは『砂利の坂道は走らない。という賢い選択』を学んだのだと思います。

 

保護者は、子どもにとって、とても重要な存在です(当たり前ですが…)。だから保護者から言われる一言一言はとても重いです。

 

 その保護者から「危ないからやめなさい」とか「また転ぶから走るのやめなさい」といわれ、そのまま従った瞬間、(貴重な)痛い経験で、自ら答えを導きだす機会を失ってしまうのです。

 

ここ数年、学校教育の分野でアクティブ・ラーニングという学習方法が期待されています。

 コンテンツの魅力や学習プロセスについての説明をききますが、私は、それ以前の「『子どもが自ら考え行動する』原動力をどう引き出すか?」の議論も大切だと思っています。